
「新しい時代の幕開けは常に新しい材料から」といわれるように,近年の技術革新は新しい材料から生まれている。特にその先端分野ではナノメータースケールを日常的に取り扱う時代になっている。この分野での研究を進めるため,電界放射型透過電子顕微鏡をはじめ,微細構造解析や微細構造作製に優れた機器が設置されている。毎年200名前後の学内外の研究者・学生が利用しており,関連する研究論文数は累計1944件に達し,理工学部,理工学研究科の研究に大いに役立っている。また,若手育成の活動も積極的に進め,文部科学省の「ひらめき☆ときめきサイエンス」を4年連続で開催し,若手研究者をエンカレッジする「若手フォーラム」は19回目の開催に至った。このように,材料研究に対する大いなる熱意の広がりが増しており,広範囲な材料研究がさらに発展するように,これをしっかりサポートすることが本センターの重要な役割である。
実施されてきた研究分野
- 高温超伝導材料
- 高温超伝導物性評価
- ディスプレイ薄膜
- 小型冷凍機
- 金属ナノ構造材料
- 分子動力学シミュレーション
- 膜形成シミュレーション
- 3次元超高密度光磁気記録
- 光磁気記録再生シミュレーション
- 静電気力顕微鏡
- MIS構造絶縁膜材料
- 絶縁膜評価
- シリコン発光材料
- ダイヤモンド状炭素膜
- レーザーアブレーションSiBx
- 希土類-還移金属合金の磁性
- ペロブスカイト型酸化物の磁性
- 低次元化合物の電気伝導と磁性
導入されている設備
- 電界放射型透過電子顕微鏡(FE-TEM)
集束性に優れた電界放射電子ビーム源を持つ加速電圧200keVの透過型電子顕微鏡。エネルギー分散型のX線分光装置を備え極微小部の組成分析が高感度で行える。(日立製作所製FE2000)
- EPMA(Electron Probe Micro-Analyzer)
- X線光電子分光装置(ESCA)
- 集束イオンビーム加工装置(FIB)
- 振動試料型磁力計(VSM)
- SPM(AFM,MFM,STM)
- エリプソメータ
- 薄膜作製スパッタリング装置
- SEMその場観察可能引張り試験機(サーボパルサ)
詳細
http://www.amsc.cst.nihon-u.ac.jp
問い合わせ先
船橋校舎
TEL:047-469-5600