ハイテク・リサーチ・センター整備事業

バイオミメティックプロセスによる構造融合化材料の設計と創製

本研究では自然界の動・植物などの生体において常温・常圧あるいは低温・高圧下で巧妙に展開されるバイオミネラリゼーションによるナノレベルでの無機相と有機相の高度な構造形成化の機構を明らかにし,これを模倣することにより,新規な高性能材料や高機能材料を創製する技術を開発しようとするものである。これらの基礎技術は新素材分野だけに留まらず,省エネルギーおよび地球環境保全関連技術分野への応用が期待される。

低次元化合物および人工格子の基礎物性と応用

本研究では電子やスピン状態が低次元性を示す低次元物質を化合物および人工格子の両面から研究し,最近注目されている半導体スピン工学への寄与を目指している。本研究で取り組むファンデルワールズエピタキシーを用いた磁性人工格子は,次世代技術として期待されるトンネル磁気抵抗効果の物理現象解明の有力な系になる可能性がある。

微細圧電素子センサーの開発

圧力を加えると超電力を発生する圧電素子を直径10μm程度の微細粉体にして,プラスチックコーティングしたペレット状センサーの作成技術を開発する。このセンサーは,

  1. 体内温度測定や義歯調整,
  2. マイクロマシンの微細部品の応力測定,
  3. 水質改善や湖沼浄化などの利用に供される。
分子線エピタキシー装置の概観図

分子線エピタキシー装置の概観図

わらに約20wt%含まれるシリカの拡大写真

麦わらに約20wt%含まれるシリカの拡大写真

アワビの真珠層の拡大写真

アワビの真珠層の拡大写真

M'X2-MPX3の超格子構造の模式図

M'X2-MPX3の超格子構造の模式図

微細圧電素子センサー

微細圧電素子センサー

試験体挿入用細管状温度センサー

試験体挿入用細管状温度センサー

問い合わせ先

駿河台校舎
TEL:03-3259-0929