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理工学部基礎科学研究助成金
【cst fundamental science】 「理工学部基礎科学研究助成金」は,理工学部の学問領域に立った基礎研究への取り組みを支援し,学内外の研究者との討論・連携作業を通して研究活動を広く公知し,理工学部の基礎科学研究の向上と次代を担う若手研究者の育成を図ることを目的に ,平成22年度に設置されました(ここでいう基礎科学研究とは,直接的な技術分野への応用や実用にとらわれず,それら全ての背景となる科学的真実の探求に力を注ぎ,萌芽的研究を重視し,自由で創造的な研究活動を通して,科学のフロンティアを拓くことを目指す研究を指しています).

以下の表の通り,この補助金にはシンポジウム開催助成と研究助成の2種類があり,それぞれ,交付額や内容に応じてA,Bの2種類があります.どれも研究期間は1年間で,連続で採択される限度を3年としています.

研究費交付額,件数
シンポジウム開催助成A200万円以内,1件以内
シンポジウム開催助成B100万円以内,1件以内
研究助成A(実験器具等が必要な研究)100万円以内,6件以内
研究助成B50万円以内,6件以内

助成後に発展するような研究に支援を行うという支援目的から,応募段階において,次のような条件を課しています.

1.競争的研究資金を獲得するため,研究終了後5年間は科研費及びそれに準ずる省庁,民間等の外部資金ほか,文部科学省「戦略的大学連携支援プログラム」などに申請を行うこと.
2.研究助成金による成果は,研究終了後1年以内に『理工学研究所研究ジャーナル』または『一般教育教室彙報』あるいは学会誌に投稿するとともに,理工学研究所の講演会,学会等で報告すること.ただし,その場合は,理工学部の助成を受けている旨,必ず明記すること.

「理工学部基礎科学研究助成金」は,平成28年度より「理工学部研究助成金」に移行いたしました

過去の理工学部基礎科学研究助成金
過去に交付された理工学部基礎科学研究助成金は以下の通りです.
シンポジウム開催助成A(200万円以内)
年度シンポジウム名研究代表者金額(千円)
平成27年度 素粒子物理学シンポジウム三輪光嗣(物理学科・助教)800
平成25年度日大理工・益川塾連携 素粒子物理学国際シンポジウム二瓶武史(物理学科・専任講師)2,000
平成24年度高βプラズマにおける自発的フローと三次元構造の形成高橋 努(物理学科・教授)640
平成23年度日大理工・益川塾連携素粒子物理学シンポジウム二瓶武史(物理学科・専任講師)560
※平成23,24年度は,シンポジウム開催助成はA,Bには別れていませんでした.
研究助成A(1件につき100万円以内)
年度研究課題名研究代表者金額(千円)
平成27年度 イオンと分子および固体表面の衝突による二重散乱構造中村正人(一般教育・教授)500
日清戦争後における日本の通信網構築と対外交渉−台湾の電信線架設を中心に−郭 海燕(一般教育・准教授)500
重い電子系化合物CeNiとフェリ磁性体GdNiの混晶系(Ce-Gd)NiにおけるCeとNiの磁気モーメントの崩壊的現象と電子状態の微視的視点からの攻究矢野一雄(一般教育・准教授)500
軌道と、部分代数多様体・整数点集合との共通部分について安福 悠(数学科・助教)500
合   計2,000
平成26年度 超音波照射による固液混合材料の記憶の消去と材料物性の均一化への応用中原明生(一般教育・准教授)1,000
複合流下での砂丘形態勝木厚成(一般教育・助教)1,000
NaHSO4/SiO2存在下異種アルコールを用いた置換オルフィン類の合成とその応用青山 忠(物質応用化学科・専任講師)1,000
層状オキシプニクタウド(LaO)MnPn(Pn=P,As,Sb)のMottnessとMn系新奇超伝導体の探査高瀬浩一(物理学科・教授)1,000
合   計4,000
平成25年度 塑性流体に蓄えられた記憶の初期化と書き換え実験,および破壊制御への応用中原明生(一般教育・准教授)1,000
ホットスポット金属ナノ構造を組み込んだ高効率アップコンバージョンシステムの創製須川晃資(物質応用化学科・助教)900
疑一次元鎖炭化物Sc3TC4(T=遷移元素)におけるエキゾチック超伝導の研究渡辺忠孝(物理学科・専任講師)1,00
合   計2,900
平成24年度 複雑系科学からみた地震活動鈴木徳一(一般教育・教授)1,000
個体酸(解媒)を用いたイソオキサゾール誘導体の簡便な剛性伊藤賢一(一般教育・専任講師)1,000
複合流砂丘の携帯と相互作用ダイナミクス勝木厚成(一般教育・助手)1,000
新規抗腫瘍(抗がん)活性テルペノイドの開発研究浮谷基彦(物質応用化学科・専任講師)800
コア(誘導体)−シェル(金)型ナノ粒子の特異な光学特性の解明と蛍光増強への応用須川晃資(物質応用化学科・助手)800
食品中に含まれる微量有機酸類の多成分同時分析法の確立と応用に関する研究吉川賢治(物質応用化学科・助手))1.000
理工系大学生および高大連携教育を指向した放射線教育システムの開発浅井朋彦(物理学科・専任講師)800
3次元強相関電子系におけるエキゾチック超伝導と幾何学的フラストレーションの研究渡辺忠孝(物理学科・専任講師)800
Aサイト秩序型ペロブスカイト鉄酸化物の負の熱膨張の研究川上隆輝(量子科学研究所・専任講師)800
合   計8,000
平成23年度多価に帯電した原子クラスターおよび生体分子の分裂過程の理論的研究中村正人(一般教育・教授)1,000
塑性流体の記憶効果を用いた破壊の制御法の開拓中原明生(一般教育・准教授)990
Topisomerase阻害テルベノイドの合理的設計と調整浮谷基彦(物質応用化学科・専任講師)990
エンド‐β‐ガラクトジターゼC遺伝子導入マウスにおける膜マイクロドメインを介した免疫応答過程解明鈴木祐典(物質応用化学科・助教)1,000
シリカ‐コア/金属‐シェル型ナノ粒子集合体の構築と,近赤外蛍光増強への応用須川晃資(物質応用化学科・助手)1,000
理工系学生のための原子力および放射線教育方法および教材の開発浅井朋彦(物理学科・専任講師)710
鉄族化合物におけるエキゾチック超伝導と幾何学的フラストレーションの研究渡辺忠孝(物理学科・専任講師)1,000
カスケード型ニューラルネットワークを用いた連続音声認識および部分空間法による脳波データの解析保谷哲也(数学科・准教授)1,000
四配位鉄酸化物の二段階スピン転移の検索と磁性材料への応用川上隆輝(量子科学研究所・専任講師)1,000
合   計8,690
※平成23,24年度は,人数の規程が現在とは異なっていました.
研究助成B(1件につき50万円以内)
年度研究課題名研究代表者金額(千円)
平成26年度 ポーラス媒質中の異常拡散としての群発地震の運動学的研究鈴木徳一(一般教育・教授)500
朝鮮半島における日本の電信線外交政策−19世紀後半期の東アジア国際情勢を中心に―郭 海燕(一般教育・准教授)500
地理情報システムを用いた社会・経済・環境に関する地域分析 ―中国における二級行政区・地級市を対象として―坪井塑太郎(海洋建築工学科・准教授)500
伝統的観光都市・鎌倉における観光資源の継承プロセスに関する研究川田(押田)佳子(まちづくり工学科・助教)500
整数論における漸近展開法と直交多項式河野(平田)典子(数学科・教授)500
スピナー・ツイスター変数を用いた粒子と弦の記述と量子化出口眞一(量子科学研究所・教授)500
合   計3,000
平成25年度 非線形力学系のネットワーク表現鈴木徳一(一般教育・教授)500
低速イオンと分子の衝突による電子移動とエネルギー移動の理論的研究とその天体物理学への応用中村正人(一般教育・教授)500
GISを用いた中国における水資源・環境変化の可視化に関する研究坪井塑太郎(海洋建築工学科・助教)500
境界条件下における実効的界面模型に対する確率論的解析西川貴雄(数学科・専任講師)500
力学系モーデル・ラング問題の解決と軌道の数論的性質について安福 悠(数学科・助教)500
J/φ中間子崩壊過程における軽クォーク中間子系の解明駒田智彦((短)ものづくり・サイエンス総合学科・専任講師)500
合   計3,000
平成24年度 近代における中国人女性の日本への医学留学‐東京女子医学専門学校を中心に‐周 一川(一般教育・教授)500
芳香族炭化水素分子と荷電粒子との相互作用に関する理論的研究とその星間化学への応用中村正人(一般教育・教授)500
リエナール型ベクトル場をもつ力学系のホモクリニック軌道について林 誠(一般教育・教授)500
巨文島事件の研究‐1885年の日清関係を中心に/td>郭 海燕(一般教育・准教授)500
労働生産性の分布とダイナミクス相馬亘(一般教育・准教授)500
ボエタ予想の解決と軌道の整数点への応用安福 悠(数学科・助教)500
ツイスター理論の量子論的側面出口眞一(量子科学研究所・教授)500
合   計3,500
平成23年度ランダム行列理論に基づいた新たな相関分析手法相馬亘(一般教育・准教授)500
三角群の剰余的性質橋口徳一(数学科・准教授)490
隣接したノードの最短経路結果を用いた最短経路の再計算アルゴリズム栗野俊一(数学科・専任講師)500
境界条件を課した実効的界面モデルに対する確率論的解析西川貴雄(数学科・専任講師)500
学習理論における特異性に関する複素および実解析的考察青蜚輝(数学科・助教)500
高次元ディオファントス近似であるボエダ予想の,ブローアップ及び力学系設定での解決安福 悠(数学科・助教)500
合   計2,990
 

日本大学
日本大学理工学部理工学研究所
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TEL: 03-3259-0929(研究事務課)

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