理工学部研究助成金
「理工学部研究助成金」は,平成27年度まで設けられていた,「理工学部応用科学研究助成金」と「理工学部基礎科学研究助成金」を統合し,平成28年度から設けられた学内の研究助成金です.
この助成金の目的は,人文・社会科学を含む理工学部の研究への取組を支援するとともに本学部の研究力の向上を図り,ひいては科学研究費助成事業(科研費)の基盤研究などの学外資金獲得を本学部内の研究者に目指してもらうことにあり,一言でいえば,研究者の研究レベルをワンランク上げるための研究費です。
また,理工学部の研究レベルの底上げによるプレゼンス向上を図るための研究費と捉えています。科研費の基盤研究(C)や同等の委託研究を獲得している,あるいは,獲得したことがあるようなレベルの研究者に対し,基盤研究(C),委託研究等を連続して確実に取れるレベルを狙ってもらうための研究費であり,基盤研究(B)を狙ってもらうことも視野に入れています.
この助成金には,助成金額が100万円以内の「研究助成A」と,300万円以外の「研究助成B」の2種類があり,どちらも研究期間は1年間です.件数はそれぞれ3件以内となっています.また,同一研究者による採択は,「研究助成A」は3回まで,「研究助成B」は2回までとなっています.
競争的資金の獲得に繋がる研究支援を行うという支援目的から,応募段階において,次のような条件を課しています.
1. | 競争的研究資金を獲得するため,研究終了後5年間は科研費及びそれに準ずる省庁,民間等の外部資金に申請を行うこと. |
2. | 研究助成金による成果は,研究終了後1年以内に『理工学研究所研究ジャーナル』あるいは学会誌に投稿するとともに,理工学研究所の講演会,学会等で報告すること.ただし,その場合は,理工学部の助成を受けている旨,必ず明記すること. |
3. | 本学が指定する研究倫理教育を修了していること. |
この他,詳細な規定は研究事務課のホームページにて確認できます.
令和3年度理工学部研究助成金
以下の通り採択されました.
研究助成A(1件につき100万円以内) |
年度 |
研究課題名 |
研究代表者 |
金額(千円) |
令和3年度 |
毛細血管用造影剤を用いた3次元X線CTによる有害ひび割れの検出 |
齊藤準平(交通システム工学科・准教授)
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1,000 |
超小型探査機搭載次世代月面衝突閃光観測カメラの設計と開発 |
布施綾太(航空宇宙工学科・助手) |
1,000 |
能動的プラズモンデバイス設計に向けた電磁界−熱複合物理解析手法の開発 |
岸本誠也(電気工学科・助手) |
1,000 |
合 計 |
3,000 |
研究助成B(1件につき300万円以内) |
年度 |
研究課題名 |
研究代表者 |
金額(千円) |
令和3年度 |
理工学部における研究成果の社会実装促進に向けた調査研究 |
山中新太郎(建築学科・教授) |
3,000 |
ハイブリッドロケット用固体燃料の添加剤による推進性能の向上 |
橋賢一(航空宇宙工学科・教授) |
3,000 |
ナノ空隙に集積した揮発性物質の機能性 |
梅垣哲士(物質応用化学科・准教授) |
3,000 |
合 計 |
9,000 |
採択実績
研究助成A(1件につき100万円以内) |
年度 | 研究課題名 |
研究代表者 |
金額(千円) |
令和2年度 |
広帯域波長掃引レーザを用いた光ファイバセンサの高密度・高速計測システムの開発 |
山口達也(電気工学科・助手) |
1,000 |
ラーベス相鉄化合物TiFe2における高温量子臨界物性の探索 |
渡辺忠孝(物理学科・教授) |
1,000 |
暗黒物質探索実験用放射能計測装置の開発 |
小川 洋(物理学科・助手) |
990 |
合 計 |
2,990 |
令和元年度 |
ベキ則を生成するダイナミクスの(非)Markov性の新しい判定法 |
鈴木徳一(一般教育・教授) |
1,000 |
佐渡市加茂湖における舟小屋の建築特性の解明とその活用モデルの構築・提案 |
菅原 遼(海洋建築工学科・助教) |
970 |
合 計 |
1,970 |
平成30年度 |
理工系領域の才能教育プログラムの開発に向けた基盤研究 |
北村勝朗(一般教育・教授) |
1,000 |
人工原子におけるエネルギー準位構造と電子ダイナミクス |
佐甲徳栄(一般教育・准教授) |
900 |
ラーベス型遷移金属化合物における量子臨界現象の探索 |
渡辺忠孝(物理学科・教授) |
1,000 |
合 計 |
2,900 |
平成29年度 |
格子模型を用いた植生と相互作用する砂丘の非線形動力 |
勝木厚成(一般教育・助教) |
1,000 |
超音波定在波による気相中懸濁粒子の挙動制御 |
河府賢治(機械工学科・准教授) |
1,000 |
凸最適化問題に対する問題構造を利用した効率的な劣勾配アルゴリズムの構築 |
伊藤 勝(数学科・助手) |
970 |
合 計 |
2,970 |
平成28年度 |
自己組織化された有機シェル層を持つ新規ハイブリッド型固定触媒による水中での有害塩素化合物の還元的脱塩素処理 |
米田哲也(一般教育・専任講師) |
920 |
積層セラミック磁気回路の導入による小型MEMS電磁モータの開発 |
藤美泉(精密機械工学科・助手) |
1,000 |
合 計 |
1,920 |
研究助成B(1件につき300万円以内) |
年度 | 研究課題名 |
研究代表者 |
金額(千円) |
令和元年度 |
保育所の重量床衝撃音対策手法に関する研究 |
冨田隆太(建築学科・教授) |
2,920 |
元素置換効果によって解き明かすBiCh2系化合物の特性制御因子 |
出村郷志(物理学科・助手) |
3,000 |
合 計 |
5,920 |
平成30年度 |
DBDプラズマアクチュエータを用いた噴流拡散の制御とバーナー火炎への適用 |
木村元昭(機械工学科・教授) |
2,990 |
超アルヴェン速度衝突合体による磁化プラズモイドの衝撃波加熱と緩和機構の検証 |
浅井朋彦(物理学科・教授) |
3,000 |
合 計 |
5,990 |
平成29年度 |
遠隔離島における住民生活の自立性を支える地域社会形成と生態系のあり方に関する調査研究 |
畔柳昭雄(海洋建築工学科・教授) |
1,910 |
新規スマートバイオマテリアル設計に関する基礎および応用研究 |
青柳隆夫(物質応用化学科・教授) |
3,000 |
光照射とフラーレン誘導体を用いる希少金属代替触媒および高性能増感剤の開発 |
大内秋比古(物質応用化学科・教授) |
3,000 |
合 計 |
7,910 |
平成28年度 |
超音波照射による固液混合材料の記憶の消去と材料の破壊強度の強化への応用 |
中原明生(一般教育・教授) |
3,000 |
「知」の出現・発展モデルの定式化 |
相馬 亘(一般教育・准教授) |
3,000 |
天然抗がん分子の低副作用化に向けた配糖体の剛性 |
浮谷基彦(物質応用化学科・准教授) |
2,570 |
合 計 |
8,570 |
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