Japanese/english


学内助成研究
理工学研究所では,理工学部における研究の発展・推進のために,下の表のような競争的研究助成金を毎年,学内研究者に交付しています.それぞれの助成金の目的や内容等,詳細については,下の表の助成金の名称をクリックしてください.
 
名称予算募集件数研究期間
理工学部先導研究推進助成金 3,000万円毎年2件2年
理工学部プロジェクト研究助成金 初年度 1,000万円
次年度 500万円
毎年2件2年
理工学部研究助成金 研究助成A100万円3件1年
研究助成B 300万円 3件
理工学部学術シンポジウム開催助成金 学術シンポジウム開催助成A200万円1件1年
学術シンポジウム開催助成B 80万円 1件

また,学内の若手研究者の科研費獲得を支援するため,科学研究費(若手研究)獲得支援研究助成金を公募・交付しています.

この他に,日本大学では,大学全体として毎年,競争的研究助成金を交付しています.「日本大学学術研究助成金」と呼ばれるもので,総合研究,社会実装研究,一般研究の3種類があり,理工学部には毎年,3件程度の研究課題に対して研究助成金が交付されています.

名称予算募集件数研究期間
日本大学学術研究助成金 総合研究1,000万円3件程度1年
このように,学内の競争的研究助成金を充実させることで,日本大学および日本大学理工学部は「研究力」の向上やプレゼンスアップ,研究者の外部資金の獲得を目指しています.

過去の学内助成研究

理工学部,学部創設90周年を迎えた2010年に,来るべき創設100周年を見据えて,更なる「研究力」向上とプレゼンスアップに邁進すべきと考え,新たに理工学部の新時代を牽引するプロジェクトを立ち上げるべく「理工学部シンボリック・プロジェクト形成支援事業を平成22年度にスタートさせました.この事業は平成26年度末までの5年間の事業で,以下の4つのテーマについて,中堅・若手の研究者を中心に理工学部の多様な英知を結集して研究プロジェクトが実施されました.この事業をきっかけに,平成27年度以降,その名の通り,理工学部のシンボルとなるような研究プロジェクトが立ち上がり,理工学部ならではの様々な業績の集積と,広く世界に躍進する推進力が理工学部にもたらされることが期待されます.本プロジェクトの詳細はプロジェクトの紹介ページを参照ください.  【シンボリック・プロジェクト】
 
陸圏空間分野
 社会システム(イノベーション促進システム改革)
 「スマートトランジットの実現を目指した交通システムのイノベーション」 交通システム工学科轟 朝幸
熱工学システム(グリーンイノベーション)
 「炭素循環エネルギー供給における高効率エネルギー変換技術の開発」 航空宇宙工学科田辺光昭
物質材料(グリーンイノベーション)
 「二酸化炭素うを原料とした新規物質−材料変換プロセスの創製」 物質応用化学科遠山岳史
海洋空間分野
 海洋利用システム(基盤技術のイノベーション)
 「海洋再生可能エネルギー利用のための複号浮体システムの研究」 海洋建築工学科居駒知樹
平成23年3月11日(金)14:46に発生した東北地方太平洋沖地震は東北地方から関東地方の広い範囲に阪神淡路大震災を凌ぐ未曽有の激甚災害をもたらしました.今回の地震では,東北地方から関東地方の広い範囲で,大きな地震動の揺れと津波によって幾つかのまちが一瞬のうちに壊滅し2万人を超える多くの人々が犠牲になりました.震源から比較的離れた首都圏においても継続時間の長い長周期地震動による天井の落下や家具などの転倒被害,地盤の液状化による電気・ガス・上下水道などインフラの被害や建物の傾斜,交通手段の停滞による多数の帰宅困難者,正確な情報が伝わらないことによる避難の遅延、風評被害など市民生活を脅かす様々な問題点が浮き彫りになりました.

そこで,日本大学理工学部では総力をあげて東日本大震災の復興支援を行うために,復興支援研究プロジェクトを立ち上げました.このプロジェクトは,以上のような多くの災害事象を詳細に調査することで,災害復興や災害に強いまちづくり,地震防災体制の提言や減災技術の開発など,理工学部の研究基盤を基礎として技術支援に取り組む多年度継続型の復興支援であり,理工学部シンボリック・プロジェクトと連携するとともに,公的研究機関,現地のNPO,校友会とも連携し,活動を行ってきました.

また,理工学部船橋校舎の環境・防災都市共同研究センター内に東日本大震災復興支援室を置き研究拠点として情報の一元化を図るとともに,各自治体,民間など被災地からの技術支援相談を行ってきました.

このプロジェクトでは,下の表に示すような6つのカテゴリについて研究してきました.プロジェクト自体は2013年度(平成25年度)に終了しましたが,復興支援活動は今も続けています.詳細はプロジェクトの紹介ページを参照ください.

No.カテゴリー/テーマ研究代表者
@復興まちづくり
「複合的防御を意識した復興まちづくりのあり方に関する研究:石巻市を対象として」

岸井隆幸(土木工学科)
A構造物被害と地盤災害
「地震動と構造物被害」,「地盤災害」,「構造物被害に付随する諸問題」

古橋 剛(建築学科,防災センター管理責任者)
B津波対策
「沿岸建築物の津波対策に関する研究」

増田光一(海洋建築工学科)
C交通システム
「災害に強い交通管理・運用システムに関する研究」

藤井敬宏(交通システム工学科)
D情報通信システム
「災害時情報提供の為のセンシングおよび情報システムに関する研究」

泉 隆(応用情報工学科)
E原子力被害・エネルギー供給システム
「原子力防災の歴史的観点から見た原子力発電所事故と今後の課題に関する研究」
「理工学部船橋校舎における福島第一原発事故に伴う放射線量の変化の継続的測定に関する研究」

仲 滋文(物理学科)
鈴木勝行(補佐)(電気工学科)
 

日本大学
日本大学理工学部理工学研究所
〒101-8308 東京都千代田区神田駿河台1-8-14
TEL: 03-3259-0929(研究事務課)

e-mail: cst.kenkyu@nihon-u.ac.jp